黒色の写真をチラシの背景等に使う場合、そのままRGB→CMYK変換すると、黒色はK以外のCMYにも値が分散されてしまいます。
例) RGB#000000 → C:85% M:83%Y:86% K:78%
これではCMYKがトータルで300%を超えてしまい印刷上問題がありそうだし、イラストレータで制作した黒背景(リッチブラック)とも合わないので、CMYK変換するときにはカラー設定を変更してCMYKの値を調整する必要があります。
【調整方法】
- PhotoshopでCMYK変換したい画像を開いた状態で、[編集]メニューから[カラー設定]を選択。
- “作業用スペース”の部分にある”CMYK(C)”のプルダウンメニューから”カスタムCMYK…”を選択。
- カスタムCMYKのポップアップウィンドウが表示されるので、下記のように設定する。
●インキの色特性:SWOP(コート紙)
●色分解の種類:GCR
●墨版生成: 最大 ※または硬調
●インキの総使用量の制限:300% - “OK”でウィンドウを閉じて設定完了。
墨版生成を”最大”にして試したところ、変換後の黒色部分はKが100%、CMYは0%になり、ねらい通りの値になってくれました。
しかし、今回はリッチブラック(C:50% M:40% Y:30% K:100%)の背景に合わせたかったので、 墨版生成を”硬調”にして変換してみました。 結果は(C:36% M:26% Y:25% K:98%)となり、その後[イメージ] [色調補正]のトーンカーブでブラックのチャンネルだけ補正してKを100%にしました。
イラレの黒背景(リッチブラック)をこの値(C:36% M:26% Y:25% K:100%)に合わせれば、写真を背景に溶け込ませたイメージでいけそうです・・・