バリュードメイン傘下のバリューサーバー(ValueServer)から、最近リニューアルしてパワーアップしたコアサーバーV2へいくつかドメインを移転させた時に発生したトラブルです。
また同じ目にあった時のために備忘録として残しておきます。
Perlのパス【CGI】
マニュアルページでは「/usr/bin/perl」もしくは「/usr/local/bin/perl」のどちらでもOKになっているが、「/usr/local/bin/perl」だと「ファイルが見つからないという」エラーが出て動きません。
Jcode.pl【CGI】
移転させたほぼ全てのCGIプログラム(メールフォーム、掲示板類)が全てInternal Serverエラー(500)で動かなかった。
古いCGIで使っているJcode.plというライブラリが原因らしい。
「Jacode.pl」という代替ライブラリがあったので、こちらに差し替えると全てのCGIプログラムが動作しました。
古いPHPプログラム【PHP】
コアサーバーV2では古いPHP(5.3~5.6)に非対応。PHP5.3の頃作ったプログラムをそのまま動かすと文字化けします。
ファイルの頭に
<?php header("Content-Type: text/html;charset=Shift_JIS");?>
というコードを入れると文字化けが解消されました(文字コードがShift-JISの場合)。
Maximum upload file size【PHP】
WordPressの移転に便利な「All-in-One WP Migration」を使ったインポート時に、コアサーバーV2の標準では64MBまでのファイルしかアップロードできない。
“php.ini”や”.htaccess”で”upload_max_filesize“の値を増やしても反映されない・・・と思っていたら、コアサーバーV2の管理画面から簡単に変更できることに気付きました。
よく分からないが、他のサイトでは”post_max_size“や”memory_limit“も増やしているようなので、同じく増やしておきました(上限は4GBですが、ギリギリ必要な128~256MB)。
無料で使用できたサブドメインが使えない【無料サブドメイン】
バリューサーバーやコアーサーバーV1(旧バージョン)では”~.xvs.jp“とか”~.bex.jp“といった無料のサブドメインが使えたが、新しいコアサーバーV2では使えないようです。
新規案件のデモサイト等で頻繁に利用していたので少し不便です。
メールアカウントの一括登録ができない【メール】
バリューサーバーやコアーサーバーV1(旧管理画面)では、テキストを貼り付けて複数のメールアカウントを一括で登録できたが、新しいコアサーバーV2ではそのような機能が無いようです。
メールアカウントごとのカスタムフィルター【メール】
バリューサーバーやコアーサーバーV1(旧管理画面)では、アカウントごとに正規表現を使ったフィルターを設定できたが、新しいコアサーバーV2ではできません。
ウェブメール【メール】
バリューサーバーやコアーサーバーV1(旧管理画面)では、各アカウント設定画面から直接ウェブメールを開けて便利だったが、新しい管理が面ではウェブメールの画面でいちいちユーザー名とパスワードを入力する必要があり不便。
WordPressインストール時のDB名【DB】
新しいコアサーバーV2の自動WordPressインストール機能は、古いバージョンもインストール出来て非常に便利です。
但し、データベースも自動で生成させると、データベース名を指定できないので、複数のWordPressをインストールするとどのサイトにどのDBを使っているのか分からなくなるので、DBは手動で生成してから自動インストールした方が良いと思います。
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細かな不満はあるが、全体的には移転したメリットの方が大きいように思います。
特に自動バックアップが実装されたので、面倒なWordPressのバックアップ作業から解放されるのは大きいです。
あとドメイン設定も簡潔になり分かりやすくなりました。特にwww付/無しに統一およびhttps://~に転送させたい場合は、いちいちhtaccessに記述しなくてもサーバーの設定だけで良くなったので便利です。
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